展望席のあるロマンスカーでは、運転士さんや車掌さんはどこにいるのか

小田急ロマンスカーの花形といえば、やはり展望席がある車両ですよね。

前面展望を楽しみながらの旅は、格別な時間。

photo_小田急電鉄

でも、ふつうの電車や展望席がないロマンスカーでは電車のいちばん前にいる運転士さん、そしていちばん後ろにいる車掌さんは、どこにいるのでしょう。

運転士さんについては、簡単ですね。展望席の上にいて、電車を運転しています。まぶしくて太陽を手で遮っている運転士さんの手袋が見えますね。

こちらは先日も紹介した、定期運用最後の日の7000形LSE。もちろんこちらも、展望席の上に運転席があって、運転士さんがいます。この日は運転席に花束がありました。

車内では展望席の後ろに、運転席への出入り口があります。天井のふたが開いて、ハシゴが出てくるという構造は、形状の違いこそあれLSE、VSE、GSEとも共通です。

運転士さんがLSEの運転席へと上って行く様子です。

[2022/6/24 追記]

ロマンスカーミュージアムに展示されているNSE車の先頭車内部。運転席のハシゴが出された状態になっています。

では、車掌さんもここに上ったり降りたりしているのか……というと、そうではありません。さすがに2階の運転席にいては、車掌さんは仕事にならないでしょう。

もちろん、後ろの展望席にもいません。

展望席があるロマンスカーの場合、車掌さんは最後尾車両の「連結面側」にいます。

上の写真ではLSEの11号車と10号車の間あたりに小田急の制服を着た方がいますが、11号車の連結面側に乗務員室への出入り口があり、車掌さんはそこに乗っています。GSEやVSEでも同じように、最後尾車両の連結面側に乗務員室があります。車内放送などは、この場所から行なっているんです。