ロマンスカーミュージアムの展示車両:躍動感のある美しさ——3100形NSE

「ロマンスカーギャラリー」の入り口に3世代のロマンスカーが並んでいますが、今回は真ん中のNSE(New Super Express)こと3100形です。

NSEは、1963年(昭和38年)から1999年(平成11年)まで定期運用に使われ、2000年(平成12年)に完全に引退しました。そしてこのNSEが、小田急ロマンスカーとしては初めて、運転席を2階に上げて展望席を設けた車両です。

NSEよりも先に展望席を実現させた名古屋鉄道の「パノラマカー」は直線的なデザインで機能美を見せていますが、対してNSEは曲線を多用、そしてボリューム感、躍動感がありながらもスマートに仕上がっているのが特徴です。

車内を覗いてみると、先頭車は運転席に上がるハシゴが出された状態でした。

こちらの顔は、登場時からの姿を復元したもので、列車名の表示は手動で交換するタイプ。昔は新宿駅に列車名が書かれた板が並べられて、駅員さんが折り返しの際に交換していた記憶があります。

反対側は、後年に列車名の表示が電動の幕になった姿。ただし、さよなら運転の表示が貼り付けられています。

LSEとNSEの並びです。

リンク: ロマンスカーミュージアム | 小田急電鉄