ロマンスカーミュージアムの展示車両:長野では活躍を続ける10000形HiSE

ロマンスカーミュージアムの展示車両を紹介するシリーズ、今回はHiSE(High Super Express)こと10000形です。

1987年(昭和62年)にデビューしたHiSEは、それまでオレンジとグレーをまとっていたロマンスカーが、30年の歴史で初めて大胆にカラーチェンジ。パールホワイトに、色調の異なる2種類のレッドを配し、しゃれたルックスとなりました。

LSEの印象を受け継いではいますが、展望席と運転席の窓ガラスは直線的につながっています。また、先頭形状は大きく寝かされて、運転席のところで角度が立っているのが面白いですね。

明るい雰囲気の展望席が特徴でした。

この展示車両は、連接台車を見ることができます。

実は私が訪れた時は車内(入れます)でずっと窓ガラスにへばりつくようにしてスマホをいじっている人がいたので、側面をちゃんと撮ることができませんでしたが、通常の客室は高床(ハイデッカー)になっているのが特徴です。上の写真からも、なんとなくそれを感じ取ってもらえるでしょうか。

引退は2012年(平成24年)。ハイデッカーであることがバリアフリー化の障害となりました。しかし長野電鉄に2本が譲渡され、編成を短縮した上で活躍しています。展望席後ろの乗降口周辺は平床なので、そこを活用してなんとかバリアフリー対応としています。

リンク: ロマンスカーミュージアム | 小田急電鉄